東京・文京区で発生したマンション火災で、参議院議員の猪口邦子氏の自宅マンションが全焼し、2人が死亡する痛ましい事故が発生しました。火災は27日、文京区小石川にあるマンションの最上階6階、猪口議員の自宅で発生。消火活動は難航し、鎮火まで9時間を要しました。
猪口議員は警視庁の捜査に対し、自宅では床暖房とエアコンを使用しており、ストーブは使用していなかったと説明しています。現場では29日朝から実況見分が行われ、猪口議員も立ち会いました。これまでの捜査では、油による発火の痕跡は見つかっていません。
警視庁は現在、死亡した2人の身元確認を急いでいるとともに、火災の原因究明に全力を挙げています。消火活動の遅れについては、高層マンション特有の消火困難さや、はしご車のアクセス制限などが指摘されています。
今回の火災は、都心の住宅における火災リスクと安全対策の重要性を改めて浮き彫りにしました。高齢者世帯が多いマンションでは、特に火災予防対策の強化が求められます。警視庁は、火災の原因特定とともに、再発防止のための対策についても検討していく必要があります。